わたくし大阪に住み続けて20年ほどになります。
プロフィールにもあるように、私は元々は大阪にほど近い三重県伊賀市の生まれで、三重県自体は東海地方に分類されると思うのですが、伊賀市を含む伊賀地方というのは関西に属しています。ですので言葉も関西弁(といっても京都に近い方言)を話し、大阪での生活には溶け込みやすいわけです。
そんな私が出張を続けている中で、大阪のどこに住むのが一番いいのかということを考えてきたわけですが、つい先日、今の住所に引っ越しをして落ち着いてきたこともあり、出張でANAダイヤモンドを継続させるための便利な大阪の地域や私の考えなどを吐き出してみようと思います。
自宅が空港から遠いと移動だけで大変ですもんね。
出張の交通手段について
大阪から出張(出張の定義:一時的に自分の居所を離れて仕事に従事すること。Wikipediaより)の起点は3つあります。
- JR新大阪駅
- 大阪国際空港(伊丹空港)
- 関西国際空港
JR新大阪駅
ANAダイヤモンドとは関係ないですが、JR新大阪駅も紹介しておきます。
JR新大阪駅は一般的に地下鉄御堂筋線、JR京都線(JR神戸線)で行くことができます。
大阪市内からのアクセスは地下鉄からのアクセスが本数も多く便利です。また新大阪の北側に位置する吹田市や豊中市も地下鉄御堂筋線(北大阪急行)沿線はアクセスが非常に便利です。
そのお陰で東京への出張の際は、新幹線でという方も多い(ほとんど)のではないでしょうか。
しかしマイラーや上級会員を狙っている方々は新大阪は利用せずに伊丹空港の方を必ず利用していますw
大阪国際空港(伊丹空港)
国際線が無いのに国際空港という名前はちょっと恥ずかしいものがありますが、大阪からの国内線の窓口といえばこちらの空港です。空港へのアクセスは主に高速バスと大阪モノレールです。
大阪市内からのアクセスは鉄道だと乗り換えが多くて不便(具体的には梅田まで各種交通機関で出てきて、梅田で阪急に乗り換え、蛍池という駅でモノレールに乗り換える必要があります)なためバスの利用が多いのではないでしょうか。
ただしモノレール沿線の吹田市や豊中市は、モノレールのほうがアクセスが良いと思います。
東京以北、福岡以南、四国への出張は通常こちらの空港を使うことが多いと思います。この空港はすごい数の上級会員を抱えています。
関西国際空港
大阪の国際窓口である関西国際空港は、高速バス、JR阪和線(和歌山線)、南海本線で行くことができます。
こちらの空港は、JR新大阪、伊丹空港とは違い、大阪府の最南部といってもいいところにあります。したがって大阪府民からは一般的に交通アクセスの評判が悪いです。(成田と比べるとマシという声もありますが、成田を利用したことが無いのでわかりません)
こちらの空港も大阪市内からのアクセスは高速バスが多いと思います。というのもJRでのアクセスの場合、一番問題なのが大阪の最大ターミナル駅であるJR大阪駅(梅田駅)に特急が止まらず、大阪市内からの利用がしにくいからです。(※新大阪は特急が停車するため吹田や豊中の御堂筋線沿線の場合は利用しやすい)
南海本線については「難波駅」を起点にしているため、JR, 地下鉄3路線の乗り換えが可能で、乗り換えにかなり歩く必要があるとはいえ若干使いやすいとは思います。
大阪のどの地域が出張に便利なの?
出張の起点となる駅、空港についてはおおよそお分かりいただけたかと思います。
では、出張が多い方にとって大阪のどこが便利なのかということになります。
そもそも大阪に住むということは大阪に職場があるということで、一般に大阪でオフィス街になっているのは梅田を中心として、そこから南に伸びる御堂筋沿線、四つ橋線、谷町線、堺筋線を中心としたオフィス街へのアクセスと、新大阪駅や空港へのアクセスを両立しないといけません。
大阪に住まれている方ならおおよそ想像はついているかも知れませんが、
一番出張に便利なのは「梅田」
です。

空港へのバスの本数の多さ、新大阪へのアクセス(タクシーで10分、地下鉄でも同様)と、どちらもアクセスがしやすく、オフィスも近いため、何をするにも時間が取られません。
搭乗機会が多いANAダイヤモンドメンバーとしては時間の節約も考えた住宅選びをしないと、空港への移動にばかり時間が掛かってしまい、無駄な時間を過ごしてしまうということになりかねません。
私も今年の春に引っ越すまで2年半ほど梅田に住んでいましたが、伊丹への移動はかなり楽です。自宅から高速バス乗り場まで歩いて行き、荷物を預けて座っていれば伊丹空港に着くわけです。
また、大阪は全ての商業が梅田地区に集中しているため、生活する上でも困ることが無いというのも魅力です。
にもかかわらず賃貸の家賃が安く、東京の半分程度の賃貸料で家を借りることができます。
SUUMOの検索結果
ただ、梅田に住むというのは年齢が高くなるに連れて少し疲れてきます。
それが次に続く私の関空ベースの出張スタイル(=引っ越し)へとつながりました。
そもそも大阪に住む必要あるの?
関空ベースの出張スタイルの前に、そもそも大阪に住む必要があるのかということなのですが、一般的には東京に住んだほうがいいと思いますw
東京は大阪と比較にならないほど巨大ですし、ビジネスの規模やチャンスの幅も全然違います。若い頃は絶対に東京に住んだほうがいいと思いますね。
しかし私個人としては、
- 人が多い環境が嫌
- ネット関連のお仕事なので、どこに住んでてもあまり関係ない
- 実家が関西
という理由で、そこそこ便利な大阪に住むことにしました。適当な性格なもので大阪の気質とも合うのも大きいですね。
自宅は人が少ない地方(大阪、名古屋、福岡)に置いておき、仕事は東京でするというのが気楽な生活ができる感じがしています。
それに、賃貸マンションの賃料を見ても、東京で30万円ほどかかる物件が大阪、名古屋、福岡では15万円前後で済むわけですから断然お得です。
伊丹空港の弱点
はっきりと言いますと、出張に便利なのは梅田と、北摂地方と言われる大阪の北側で、特に豊中や吹田の御堂筋線沿線、モノレール沿線は落ち着いた雰囲気の街もあり、出張時の交通アクセスも非常に良いという事実があります。
しかしよく考えてみると、伊丹空港を用いた出張というのはひとつ弱点があります。
それは、
帰りの遅い便が無い
ということです。
伊丹空港は21時が門限になっており、これより遅い着陸はできないのです。
羽田からだと恐らく19時半が最終便の出発時刻になると思います。品川で働いているとしても、18時半過ぎには会社を出ないといけないわけで、なかなか東京でゆっくりできないわけですね。飲みにも行けません。
逆に関空行きの場合は、羽田を例にすると夜の21時40分発が最終便になっています。
そういうこともあり、梅田に住んでいるときは往路は伊丹空港、復路は関西空港という変則出張をしないといけなかったのが辛いところでした。
であれば、行きも帰りも関西空港を使って出張すれば便利で良いという結論に至ったわけです。
関空ベースの出張における住宅の立地
では、関西空港を使って出張する場合は、どこに住むのが便利なのでしょうか。
関西空港から出張する場合は
- 南海本線
- JR阪和線
沿いの「特急停車駅」付近に住む必要があり、かつ大阪市内への通勤を考えると
- 地下鉄
へのアクセスも同じくらい便利でなければなりません。
大阪市南部でそれを満たしている駅は、
- 天王寺(てんのうじ) – JR、地下鉄、近鉄、阪堺
- 難波(なんば) – JR、地下鉄、近鉄、阪神
- 新今宮(しんいまみや) – JR、地下鉄、南海
- 天下茶屋(てんがちゃや) – JR、地下鉄
になります。
この中で私の選んだ駅がわかるでしょうか?
答えは西成区の天下茶屋駅です
市内からもあまり近づく人がいない西成(にしなり)区の駅を最寄りに選びました。

理由としては
- 天下茶屋が大阪市内の特急停車駅で関西空港に一番近い
- 天王寺はJRの「特急はるか」の始発が遅すぎる(京都始発のため)
というところです。
そして実際に住んでいるところは西成区ではなく、隣の阿倍野区です。阿倍野区には閑静な住宅街が広がっており、とりわけその中の一部は大阪市内の中でも評価が高い地域になっています。
以上をまとめまして、私がANAダイヤモンドメンバーを継続していくにあたってストレス無く生活を送れる住環境として私が選んだ立地は以下のようにまとめることができます。
【仕事に関すること】
- 関西空港にアクセスが良い
- 大阪市内のオフィス街にアクセスが良い
【生活に関すること】
- 閑静な住宅街である(建ぺい率40%以下地域)
- 上町台地上にある(災害に強い)
- 物価が安い(西成に近い)
- 繁華街(難波)にも近い
静かなところに住み、空港やオフィス(鉄道)へのアクセスが良く、繁華街にもすぐに行くことができる。
これが関空ベースの出張として私が出した結論です。
住環境というのは人それぞれの考えがあるでしょうから、私の考えた立地が一般的に最高であるとは言えませんが、私の中では非常に満足しています。
もし、現在の出張に不便を感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひ引っ越しを考えてみてはいかがでしょうか。とりあえず色々調べて見て、妄想するだけでも楽しいと思いますよ^^