今回はちょっとテーマを変えての投稿です。
皆さんはスマホのキャリアは3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)を使われているでしょうか?
実は私も5年ほどソフトバンクのiPhoneを使っていたのですが、この春(2月下旬)に格安SIMに乗り換えました。
大手キャリアから格安SIMへの乗り換えはかなり不安があったのですが、10か月ほど出張で使い込んできましたので、そのレビューでも書こうと思います。
乗り換え前は月額料金が高かった
先ほども書きましたが、私は格安SIMに乗り換える前ソフトバンクのiPhone5を持っていまして、ちょうどiPhone6が出るタイミングでそちらに機種変しようと思っていました。
ところが料金プランの発表を見て愕然としました。月額料金がiPhone5の時と比較して高くなってしまうではないですか。
しかも月に7GBの通信をしてしまうと上限で打ち止めです。(その後通信プランが選択式になったので打ち止めということはありませんが)
私はスマホ向けの事業を主としている企業に勤めていますが、さすがに毎月1台当たり8,000円~10,000円もスマホの通信料金を支払うというのには到底納得できず、せいぜい1日当たり100円~200円程度の便利さだろうという思いもあり、その頃によく耳にするようになっていた「格安SIM」を検討し始めたのです。
選んだサービスはIIJ mio
ご存じない方のために説明しておきますと、そもそも格安SIMというのは、ドコモ(やKDDIやソフトバンク)が所有している通信回線の帯域(通信できる容量)の一部を(ソフトウェアやハードウェア技術を用いて仮想的に)分割して、分割したものを別の通信業者に借しだして、その通信業者が分割された回線を利用して提供しているSIMのことです。
この通信業者が独自に通信速度を調整するなどして、3大キャリアの提供する最高品質ではなく、中品質の通信を提供することで、非常に安い通信料金になっているわけです。
この格安SIMの業者は大手企業から新興企業までが参加していて、当時は激安SIMと格安SIMというように分かれていた記憶があります。
その中で私が選んだのは、インターネット黎明期から頑張っているIIJのサービスIIJ mioです。
このサービスの特徴は、
- そこそこ料金が安い(10GBの音声通話プランで3,260円(税抜))
- 通話SIMを複数発行できる(700円/枚(税抜))
- 複数発行したSIMで10GBの通信容量をシェアできる
- 使わなかった容量は翌月に繰り越される(前月分のみ)
というところです(※今では他の業者も出来るかもしれません)。
10GBをシェアできるというのはどういうことかというと、親子3人家族で10GBをシェアするとすると、
- 料金:2,560円/月
- 通話SIM:700円/月 × 3人
となり、3人で4,660円/月(税抜)で毎月の通信料がまかなえてしまうわけです。もちろん3人で10GBをシェアすることになるので、誰かが動画を見すぎて使いきってしまうということがありますので、追加で容量を購入できることはもちろんですが、プランの通信容量を使いきってしまっても256KBでの最低限の通信も出来るようになっています。
購入したスマホはHUAWEI Ascend P7
IIJ mioはドコモの回線を借りてサービスを提供しているので、私が元々利用していたSIMロックされたソフトバンクのiPhoneでは利用することが出来ませんでしたので、ドコモのスマホを中古で手に入れるか、SIMロックなしの海外製端末を購入するかの2択でした。
今までスマホはiPhoneで過ごしてきたわけですが、Androidも経験しておきたいという思いがありました。
しかしキャリアから販売されている端末は独自機能などが多すぎて嫌なので、今回は海外製のSIMロックなしの端末を買うことに。
予算的には3万円程度だったのですが、これでもスマホって高いですよね。性能の高さというのは、結局のところほとんどがゲームで必要になる部分の性能ですので、携帯ゲーム機を何万円も出して買っているようなものです。今のiPhone6sなどを見ていると最低でも9万円掛かってしまうことを考えると、そんな値段のゲーム機を買うなんて。。。と思いませんか?
そんな中私が購入したのが中国のメーカーHUAWEI(华为)のAscend P7というスマホです。
このスマホ、日本国内の電波を掴みにくいという弱点があり、比較的高性能なのに販売価格が3万円弱と安めで販売されていたために購入を決意しました。
実際の所、私の生活圏では常にLTEで通信できており、通信速度も問題なかったので良かったと思っています。
3大キャリアの2年間での分割払いと比較した場合、
【10GBプラン】
- ソフトバンク + iPhone6s:11,865円/月(税込)
- 格安SIM+Ascend P7:3,520 + (30,000 / 24) = 4,770円/月(税込)
【5GBプラン】
- ソフトバンク + iPhone6s:8,625円/月(税込)
- 格安SIM+Ascend P7:2,397 + (30,000 / 24) = 3,647円/月(税込)
となりますので、ソフトバンクでiPhone6に機種変して使い続けているよりも、かなりお得ですね。
とは言え通話料無料などのオプションサービスは格安SIMでは付いていないので、単純な比較は出来ません。ご注意を。
10ヶ月出張で利用してみて
契約したプランですが、IIJ mioの10GBコースをSIM1枚をMNPして契約しています。スマホはAscend P7です。
10GBの通信プランで足りるの?
まずこの10GBの容量は十分なのかですが、私の場合、毎日大体月間5GBしか使わないことがわかりました。
1日の殆どを過ごすオフィスでは、常にオフィスのWiFi(※内部ネットワークに繋がっていないもの)に繋いでいるため、パケット通信で容量を消費することはありません。
もちろん自宅にいる時もホテルにいるときもWiFiに接続しているため、ほぼ消費しないんですね。
逆になぜ5GBも使っているのかというところですが、これは空港で急いでいる時にWiFiをOffにしてしまいOnに戻すのを忘れてしまうからです。
空港のWiFiというのはメールアドレスを入力して利用規約に同意する必要があるのですが、空港のビルに入った途端にスマホが勝手にWiFiに接続するので、メールアドレス入力と利用規約に同意するまでWiFi経由でインターネットに接続できない状態になってしまいます。出発時刻や座席を確認しようと急いでいる時に一々そういった手順を踏むのが時間が掛かるので、空港のビルに入った時に私はWiFiをOffにしているのです。
そこでOffに設定したまま、オフィスでアプリのダウンロードなどをしてしまい、最終的に5GB程度利用してしまうということになっています。
それに加えてホテルのWiFiの速度が異常に遅い時もスマホの「テザリング」という機能を使ってWiFiルーター代わりに使い、パソコンをインターネットに接続しているというのも大きな容量を使う原因になっています。
今のホテルの館内放送やVOD機能はインターネット経由で配信されているものがあるようで、夜の時間帯はインターネット接続が非常に遅いのに、朝方は非常に速いということが多々あるのです。このようにテザリングしてパソコンでネットを見る時などは大きく消費してしまいますね。
つまり私の場合は
- 空港利用時にWiFiをOffにしてしまう
- ホテルのWiFiが遅い時にテザリングしてします
というもので、ほぼ5GB利用していることになりますね。
オフィスでWiFiに接続できない方の場合、さらにここに通信量が上乗せされる感じではないでしょうか。(オフィスでそれほどスマホを使わないとは思いますが)
通信速度はどうなの?
普段WebサイトやYoutubeなどの動画配信を見たり、定額音楽配信サービスで音楽を聴いたりする分には、途切れることもなく使うことができます。
またテザリングでパソコンからWebサイトを見ても遅いと感じることはありませんね。
しかし帯域の大きさに比例するような操作はやはり時間がかかります。
例えばアプリをストアからダウンロードする場合、3大キャリアの回線の場合は10秒でダウンロードされるのに、IIJ mioでは30秒掛かるということですね。
総じて言うと、映像、音声、テキスト情報を見る分には十分な速度を提供しているけれども、それ以上の速度は期待してはいけないということになります。
使ってみての感想
この10ヵ月使ってみましたが、格安SIMに乗り換えて良かったと思っています。できることは今までと変わらないのに、料金は半額以下というのがやはり大きいです。
どちらかというとiPhoneから格安Androidにしたというほうが影響が大きかったですね。
iPhoneのメッセージ機能(独自SMS)は写真が送れるのに対して、Androidはそれが無いのが痛いです。まあLineなどを使えばいいのですが。。。
キャリアのメールアドレスが無くなること以外はデメリット無しかと思いますので、まだ大手キャリアの契約をされている方は乗り換えることをお勧めします。